NASAがローラスへ!宇宙探査の最前線に触れる特別な一日

近年、目覚ましい技術の発展や民間企業の宇宙開発への参入、そしてNASAが進める「アルテミス計画」などにより、再び世界中から月や火星の探査が注目を集めています。人類が再び月面に立つ未来も、いよいよ現実として近づきつつあります。

9月4日(金)、来日中であったNASAの訪問団7名がローラス初等部・中高等部の校舎である芝キャンパスを訪れました。当日は校内を見学したほか、講演やインタビューを行い、生徒たちが日頃取り組んでいるプロジェクトの発表にも耳を傾けてくださいました。今回お越しいただいたのは、宇宙探査の最前線で活躍する方々です。その中でも特に注目を集めたのは、中高等部の生徒に向けて、アルテミス計画の現状と今後の展望について講演してくださったLori Glaze(ロリ・グレイズ)博士です。Glaze博士は、ワシントンD.C.にあるNASA本部で、有人宇宙飛行ミッション局長を務めています。NASAの最高幹部の一人として、有人宇宙飛行に関する取り組み全般の重要な意思決定を担う方です。今回の貴重な訪問は、在日米国大使館に駐在するRebecca Levy(レベッカ・レビー)氏の協力により実現しました。当日も同行したLevy氏は、NASA連絡官として、アジア全域におけるNASAの活動の調整を担っています。今回のNASA訪問団の来日には、アルテミス計画に協力するJAXAやトヨタをはじめとした日本の関係機関・企業から、最新の進捗状況を聞くという主な目的がありました。

中等部の全生徒が、Lori Glaze(ロリ・グレイズ)博士によるアルテミス計画の講演に参加しました。

今回NASAから来校した7名の中には、Jacob Bleacher(ジェイコブ・ブリーチャー)博士もいらっしゃいました。Jacob Bleacher博士は、ローラス初等部の代表生徒によるインタビューに応じ、生徒たちからのさまざまな質問に答えてくださいました。

Bleacher博士は、惑星や月の地質を専門とするNASAの主任探査科学者です。月探査を進めるアルテミス計画や、将来の火星探査ミッションの計画、関係機関との調整においても重要な役割を担っています。

ライフライブラリーで、惑星科学者のJacob Bleacher博士にインタビューする初等部の代表生徒たち。

講演では、再び月を目指すNASAのミッションに対する、Glaze博士自身の期待と熱意が伝わってきました。2027年に予定されているアルテミスIIIでは、将来の月面着陸に先立ち、スペースX社とブルーオリジン社の月着陸船2機との軌道上での合流・ドッキングや、機体の動きを制御するシステムの試験を行う予定です。博士は、これまで月探査に使われたことのない現代の技術を検証するうえで、アルテミス計画の一つひとつの段階が重要であると説明しました。50年以上前のアポロ計画で月面着陸に使われた技術は、今では使えないほど古くなっています。一方で、当時のミッションから得られた教訓やデータは、アルテミス計画を進めるうえで欠かせません。<br>また、月の南極に長期的な活動拠点となる基地を設ける構想にも触れ、宇宙飛行の拠点として日常的に利用できるようになるまでに、乗り越えなければならない課題についてもお話しくださいました。

Glaze博士の講演後、NASAの皆さまは、「アド・アストラ・ルーム」と呼ばれる宇宙をテーマにした校内の学習スペースを訪れました。約30分にわたり、生徒たちはローラスで取り組んできた天文学や宇宙に関する取り組みについて発表する機会をいただきました。NASAの皆さまは一つひとつの発表に耳を傾け、質問や意見を寄せながら、生徒たちと活発に言葉を交わしてくださいました。

アド・アストラ・ルームで生徒たちの学習活動を見学する、Lori Glaze博士(NASA)とPaul Cizdziel博士(ローラス サイエンスアドバイザー)。

うれしいことに、訪問の最後に交わした会話や、その後に届いたメールから、NASAの皆さまが芝キャンパスの施設や生徒に深い感銘を受けてくださったことが分かりました。交流を心から楽しんでくださった様子で、今後の再訪を期待させる言葉もいただきました。
今回の訪問は、私たちにとって素晴らしい経験となりました。世界をリードする米国の代表的な機関であるNASAと、こうして強いつながりが生まれたことを、大変心強く感じています。数多くの教育機関がある日本で、こうした機会は、ローラス インターナショナルスクール オブ サイエンスならではの特色を示すものとなりました。

NASAの訪問団とローラスのスタッフによる記念集合写真。写真左から:Donna van Heyningen(ローラス初中高等部 校長代理)、Paul E. Cizdziel 博士(ローラス サイエンスアドバイザー)、Rebecca Levy(NASAアジア代表・在日米国大使館駐在)、Jacob Bleacher 博士(NASA探査主任科学者)、Lori Glaze 博士(NASA有人宇宙飛行ミッション局長)、日置麻実(ローラス学園長)、Patrick Finley(NASA国際・省庁間関係室 有人探査・運用部長)、Malik Thompson(NASA有人宇宙飛行ミッション局長付 業務補佐官)、Nathan Kumar(NASA国際プログラム専門官)

今回の訪問の様子は、ローラス公式YouTubeチャンネルで配信しています。講演やインタビューを通して、生徒たちがNASAの皆さまと直接対話する様子をぜひ映像でもご覧ください。

それでは、以下の動画をお楽しみください。

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