プレ幼稚園とは?いつから・費用とインター園との違い

「そろそろ集団生活に慣れさせたほうがいいのかな」——2歳前後のお子様を育てていると、周囲から「プレ幼稚園」という言葉を耳にする機会が増えてきます。ただ、いつ申し込むのか、費用はどのくらいかかるのか、そもそも通わせたほうがいいのか。調べるほど園ごとに条件が違い、判断の軸が見えにくいと感じる保護者の方は少なくありません。

本記事では、プレ幼稚園の仕組みと始めどき、費用と無償化の関係を公的資料にもとづいて整理したうえで、「2〜3歳で集団に入る」ことが発達の面でどんな意味を持つのか、そしてインターナショナルプリスクールという選択肢との違いまでをご紹介します。

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プレ幼稚園とは?「入園前のお試し」という位置づけ

プレ幼稚園とは  幼稚園に正式入園する前のお子様が園の生活を体験できるクラスのことです。園によって「未就園児クラス」「プレ保育」「2歳児クラス」など呼び方が異なりますが、指しているものはほぼ同じです。

活動内容は園の方針によって幅がありますが、おおむね次のような時間で構成されます。

アクティビティ
遊び庭や室内での自由遊び、感覚遊び
制作季節の工作、お絵かき
音楽と運動手遊び、リズム遊び、運動
集団活動朝の会、絵本の読み聞かせ、片付け

参加のかたちも2種類あり、保護者と一緒に参加する親子参加型と、お子様だけで過ごす母子分離型に分かれます。同じ「プレ」でも体験の質はまったく違うため、見学時の確認事項の一つです。

ここで押さえておきたいのが、プレ幼稚園は「在園」ではないという点です。あくまで入園前の体験・準備クラスであり、この違いが後述する費用と無償化の扱いに直結します。

プレ幼稚園はいつから?何歳から通える?

対象年齢の考え方

基本の考え方はシンプルで、幼稚園入園の1年前にあたる年齢が対象です。3年保育(3歳児クラスから入園)を想定するご家庭であれば、2歳になる年度がプレの学年にあたります。自治体の案内でも「3年保育の場合は2歳4月から、2年保育の場合は3歳4月から」と整理されています。

ただし、実際の線引きは自治体や園によってかなり違います。0歳から3歳まで幅広く受け入れている自治体の事業もあれば生年月日できっちり区切っている場合もあり、私立幼稚園では1歳半頃から受け入れているところもあります。募集要項の「2歳児」が年度年齢なのか満年齢なのかで対象が1年ずれることもあるため、ここは園にご確認ください。

頻度は週1〜2回(曜日固定)、1回あたり90分〜2時間とする園が多く、募集時期は前年の12月〜3月頃が中心とされますが、春〜秋に募集する園もあります。申し込み方法も先着順・抽選・見学参加後の受付と分かれるため、気になる園があれば募集要項の公開時期そのものを早めに把握しておくと動きやすくなります。

見学時に確認したい5つのこと

  1. 対象年齢は「年度年齢」ですか、それとも「満年齢」か
  2. 親子参加型か、母子分離型か
  3. 頻度、曜日、および各セッションの所要時間
  4. 応募方法(先着順/抽選/見学後)および応募受付開始時期
  5. 月謝以外の費用(入会金・教材費・保険料・行事費)

プレ幼稚園の費用と、意外と知られていない「無償化」の分かれ目

費用の目安

費用は無料から月額1万円近くまで幅があり、その差は誰が実施しているかで大きく変わります

自治体が区立幼稚園などで地域の子育て支援として開いている未就園児向けの集まりは、無料で参加できるものが多く、事前の申し込みが不要な場合もあります 56。一方、私立幼稚園が入園準備として設けるクラスは月謝制が一般的です。自治体の案内では「費用がかかる場合は月2,000円〜4,000円が多い。入会金が必要な幼稚園もある」とされており 4民間の情報では月5,000〜10,000円程度とする例も見られます。

頻度(週1回か週2回か)で総額が変わるため、月謝だけでなく「年間でいくらか」で捉えると比較しやすくなります。入会金・教材費・保険料・行事費が別途かかる園もあるため、総額を知っておくことは大切です。

プレ幼稚園は無償化の対象になるのか

ここが最も誤解されやすい点です。結論から言うと、プレ幼稚園は一律には幼児教育・保育の無償化の対象にはなりません。

こども家庭庁の自治体向けFAQには、次のように明記されています。

子ども・こども家庭庁 —FAQ (Q1-21)

満2歳児を対象としたいわゆるプレスクール(プレ保育)については、一律に幼児教育・保育の無償化の対象とはなりませんが、保育の必要性のある子供の定期利用を主として対象としているなど、実施の態様に照らして、一時預かり事業や認可外保育施設としての届出を行っている場合には、保育の必要性が認められる住民税非課税世帯の子供は子育てのための施設等利用給付の対象となります。(月額上限4.2万円)。1

無償化は、法律で質が担保された幼稚園・保育所・認定こども園等に通うお子様と、待機児童対策として認可外保育施設等を利用する保育の必要性が認められる、お子様を対象とした制度です。プレ幼稚園は「在園」ではなく体験クラスという位置づけのため、原則としてこの枠組みの外に置かれます。

満3歳児入園との違い

これに対し、満3歳児入園(満3歳児クラスは扱いが変わります。こども家庭庁は「幼稚園については、学校教育法の規定等に鑑み、3歳になった日から小学校入学前までが無償化の対象となります」としています。幼稚園の利用料は月額25,700円まで無償化の対象です。

また、インターナショナルプリスクールをはじめとする認可外保育施設を利用する場合は、上限額が変わります。保育の必要性の認定を受けたご家庭であれば、3〜5歳のお子様は月額37,000円までが無償化の対象です。ただし幼稚園と違い、認可外保育施設で3〜5歳として扱われるのは「満3歳になった後の最初の3月31日を過ぎてから」となる点にご注意ください。それ以前(0〜2歳クラスの期間)は、住民税非課税世帯を対象に月額42,000円までが上限とされています。

カテゴリー概要補助金の取り扱い
プレ幼稚園(未就園児クラス) 入園前の体験・準備クラス(在籍ではない)一律には対象外。条件を満たす場合のみ給付対象になり得る
満3歳児入園(満3歳児クラス)幼稚園に正式に在園3歳の誕生日から対象(月額上限25,700円)

つまり、プレの期間は自己負担、正式入園以降は無償化の対象という時間軸で家計を見通すのが現実的です。制度は年度や自治体で運用が変わるため、実際の適用はお住まいの自治体の最新案内でご確認ください。

発達から考える「2〜3歳で集団に入る」ということ

「早く集団に入れたほうが社会性が育つのでは」と考える保護者の方は多くいらっしゃいます。ただ、幼児教育の研究が示しているのは、もう少し丁寧な姿です。

文部科学省の会議資料として白梅学園大学の無藤隆氏がまとめた発達の整理では、乳幼児期の学びについて「親(保護者)との安定した愛着をベースとして、それが次第に保育者・仲間へと広がる」とされ、さらに「3歳以降、仲間集団での学びが大きくなっていく。一対一の親しい関係から集団としてのルール(規範)の学びへと発展していく」と説明されています。

研究の知見

2歳の時期に集団へ入る意味は「友達と学ぶ」ことよりも、安心できる関係の輪を、家庭の外へ少しずつ広げることにあります。仲間集団での学びが本格化するのは3歳以降とされています。

同じ資料では、「0歳・1歳くらいは主に直感的身体的な基盤が働く。2歳ないし3歳くらいから表象機能が発達し、一段上のより自覚された発達へと移る」とも整理されています。表象機能とは、目の前にないものを思い浮かべる力のことです。ごっこ遊びや見立て遊びが増えるのはこの時期で、プレ幼稚園の制作活動が手応えのある経験になるのも、この発達と重なっています。

遊びの育ちという観点では、ミネソタ大学のパーテンが示した古典的な整理が保育の現場で広く参照されています。ひとり遊びから傍観、並行遊び、連合遊び、協同遊びへと段階的に広がる枠組みで、2〜3歳頃は「同じ場所で、それぞれに遊ぶ」並行遊びが中心とされます。友達と手をつないで遊ばなくても、それはごく自然な姿です。

こう考えると、多くのプレ幼稚園が採用している週1〜2回・90分〜2時間という設計は、子どもが家庭の外の環境に少しずつ親しむための入り口といえます。この時期に大切なのは、早く集団行動ができるようになることではなく、安心できる先生や場所との出会いを重ね、自分のペースで関わりの世界を広げていくことです。

「行かせないとかわいそう」ではありません

前述の資料は、発達の道筋についてこうも述べています。「丁寧に細かく見ればその育ちの筋道は一人一人異なり独自である。明確な発達段階で語り尽くせるものではない」

プレ幼稚園に通うことは、選択肢の一つであって前提条件ではありません。ご家庭で十分な関わりがあり、公園や子育て支援センターで他のお子様と過ごす機会があるなら、それも立派な経験です。

一方で、デメリットとして挙げられるのは、費用と送迎の負担、曜日が固定されることによる生活リズムへの影響です。慣れるまでに時間がかかるお子様であれば、親子参加型から始める、回数の少ないクラスを選ぶといった調整のほうが本人にとって意味があります。大切なのは通うかどうかより、お子様のペースに合っているかどうかです。

プレ幼稚園とインターナショナルプリスクール、何が違う?

「2歳から通える場所」を探し始めると、プレ幼稚園と並んでインターナショナルプリスクールが候補に挙がることがあります。似ているようで、目的がはっきり異なります。

比較のポイントキンダーガーテン 一般的な場合)インターナショナルプリスクール
主目的入学前に学校に慣れる通年の保育・教育そのもの
主要言語日本語英語
対象年齢主に2~3(入学前の年)生後18ヶ月頃から(1歳未満から親子クラスを開講している園もあります)
頻度週に1~2回、90分~2時間数日から毎日、半日~1日
在籍在園ではない(体験クラス)在籍して通園
役割幼稚園入園への橋渡し幼稚園・キンダーの代替となる選択肢

どちらが優れているという話ではありません。「3歳からの幼稚園入園を前提に、その園に慣れておきたい」ならプレ幼稚園が合っていますし、「1.5〜3歳という時間そのものを英語環境で過ごしたい」ならプリスクールが選択肢になります。プレ幼稚園に通いながら、週1回だけ別の環境に通うという併用も現実的です。

プリスクールという施設そのものの成り立ちや、保育園・幼稚園との制度上の違いについては、「プリスクールとは何か——保育園・幼稚園との違い」をご覧ください。

ローラスでの取り組み——「週1日から」という入り方

ここまで見てきたように、2〜3歳の時期は「少しずつ外の世界に触れる」ことが軸になります。その考え方は、インターナショナルプリスクールでも同じです。

ローラス インターナショナルスクール オブ サイエンスでは1歳半からのお子様を対象にサイエンス(科学的探究)と英語を組み合わせた環境を提供しています。「仮説を立てる→やってみる→観察する」という探究のサイクルを、年齢に合わせた遊びのかたちで日々の活動に組み込んでいます。

1歳半〜3歳のお子様を対象にしたローラスのプリスクールでは、 週1日から週6日まで柔軟に通園日数を選べます。また、平日は日本の園に通いながら通園日を柔軟に選ぶことができます。また、平日は日本の学校に通いながら、サタデースクール のみを利用することも可能です。キンダーガーテンと同様に、「週に1日から試してみる」ことも可能ですので、集団生活が全く初めての子どもでも、段階的に慣れていくことができます。通園パターンや手続きについては、入園案内をご覧ください。

保護者と一緒から、お子様だけへ

もう少し早い時期から少しずつ、という場合には、、「マザー&トドラー」をご用意しています。これは、*生後10か月〜1歳半のお子様と保護者の方が一緒に参加する週1回45分のクラス週1回45分間のクラスです。英語のレッスンと探究心をくすぐる体験型STEM教育(Hands-on, Inquiry-based STEM learning)を行い、1歳半からのプリスクールへそのままつながる設計です

年齢プログラム形式
10~18か月マザー&トドラー保護者と一緒に(週1回、45分間)
18ヶ月~3歳プリスクールお子様だけで通園(週1日〜6日)

冒頭で触れた親子参加型から母子分離型へという段階が、そのまま学年の流れになっています。いきなり離れるのではなく、保護者の方が隣にいる状態で外の世界に慣れ、それから一人で過ごす時間へ——という順序は、プレ幼稚園を検討するときにも同じように意識したいところです。

まとめ

プレ幼稚園は、幼稚園入園前の体験クラスとして、園の雰囲気を知り、集団生活に少しずつ触れるための場です。費用は園差が大きく、無償化の対象になるのは原則として満3歳児入園以降という点は、家計の見通しを立てるうえで押さえておきたいポイントです。

そして、2〜3歳という時期に大切なのは、集団に早く入ることそのものではなく安心できる関係を土台に、外の世界へ少しずつ広がっていくことなのです。週1回から始めるという選択も、十分に意味のある一歩です。

ローラスでは、実際に教室の様子をご覧いただける学校見学や説明会を開催しています。教室で子どもたちがどのような様子で、どのような気持ちになっているかは、パンフレットでは伝えきれないものです。お気軽にお問い合わせください。

Q&A よくある質問

9つの質問

幼稚園に正式入園する前のお子様が、園の生活を体験できるクラスのことです。「未就園児クラス」「プレ保育」などとも呼ばれます。在園ではなく体験・準備の位置づけで、週1〜2回程度、90分〜2時間ほどの活動が一般的です。

多くは幼稚園入園の1年前が対象です。3年保育を想定する場合は2歳4月から、2年保育なら3歳4月からが目安とされています。ただし自治体の事業では0〜3歳と幅広く受け入れる例もあり、私立園では1歳半頃から受け入れるところもあります。募集要項の年齢表記が年度年齢か満年齢かを確認しましょう。

実施主体によって変わります。自治体が区立幼稚園で開いている未就園児の会は無料のことが多く 、私立幼稚園のプレクラスは月2,000〜4,000円程度とする案内もあれば、月5,000〜10,000円程度の例も見られます。入会金・教材費・保険料・行事費の有無も含めて、年間総額で確認するのがおすすめです。

こども家庭庁は、満2歳児を対象としたプレスクール(プレ保育)は一律に無償化の対象とはならないとしています。一方、満3歳児入園は3歳になった日から対象です。運用は自治体により異なるため、最新の案内をご確認ください。

必ずしも必要というわけではありません。学校のことを知ったり、集団生活に慣れたりするという点では有意義かもしれませんが、子どもの成長の過程は一人ひとり異なり、それぞれ独自のものだと言われています。ご家庭の状況やお子さんの性格を踏まえて、一つの選択肢として検討してみてください。

園によって扱いが異なります。プレ参加者に優先枠を設ける園もあれば、入園選考と関係のない園もあります。制度として保証されたものではないため、志望園がある場合は募集要項や説明会で直接ご確認ください。

送り迎えにかかる費用や手間、さらに決まった平日の通園が生活リズムに与える影響。分離型保育では、子どもが慣れるまでは不安そうな様子を見せることもあります。通園頻度の少ないクラスや親子参加型の保育を選ぶと、継続しやすくなります。

プレ幼稚園は保育の必要性を問わず申し込める形式が一般的です。ただし無償化の給付は「保育の必要性の認定」が前提となる制度が多いため、費用面の扱いは通園の可否とは別に確認が必要です。

目的で分かれます。3歳からの幼稚園入園を前提に慣らしたいならプレ幼稚園、1.5〜3歳の時間そのものを英語環境で過ごしたいならプリスクールが選択肢になります。両方を併用されるご家庭もあります。

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赤ちゃんの英語はいつから?0歳から始める意味と方法